感謝は奇跡を呼ぶ」
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
’感謝は奇跡を呼ぶ’ということを考えてみました。以前に、こんな話を聞いたことがあります。第二次世界大戦の頃の話です。日本の海軍将校であった川上喜一は、終戦後、故国に帰って、目の前に広がる現実にとても驚きました。むごたらしく変わってしまった故国の状況、弱り切った町を見て胸が押しつぶされそうでした。しかし、彼を苦しめたことは、他にありました。どこへ行っても、軍人を見れば「あいつらのせいで日本は負けたのだ」と指を差してにらみつける人たち、そのような人たちのために、毎日夜は怒りと挫折感に苦しめられていました。そのような苦痛の日々を送り、とうとう彼はひどい病気になってしまいました。顔を除いて全身が麻痺し、まったく動けなくなったのです。彼は病院で、精神科の医師である藤田勝一医師の診察を受けました。藤田医師は開口一番、彼にこう尋ねました。「川上さん、良くなりたいですか」「はい。良くなりたいです」「では、私が言う通りにできますか」「はい。何でもします」「では、私の後について、一度言ってみてください。『感謝します』と」毎日、怒りと敵対心でいっぱいだった喜一は、「感謝します」と言おうとしましたが、口が動きませんでした。「今日から『感謝します』という言葉を、一日に一万回ずつ言わなければなりません。感謝する心だけがあなたの麻痺した体を癒すことができます」藤田医師が出て行った後、喜一はベッドに横になったまま、病気を治したい一心で、毎日「感謝します」と繰り返し言い続けました。最初は病気を治すためと、嫌々ながら言っていたのですが、時間が経つにつれ、「感謝します」という言葉が心の底から出てくるようになりました。怒りと敵対心による苦しみが不思議と消えていき、心もそれにつれて平安になり、変化が始まりました。顔も穏やかになり、行動も次第に柔らかくなってきました。彼に接している家族たちも、喜一の変化に喜びを隠せませんでした。暗かった家の雰囲気も明るく一変し、以前のような和やかな家庭が戻ってきたのです。ある日、末の息子が柿の木に柿が赤く熟しているのを見て、「あの柿をお父さんに持って行ってあげたい」と思いました。息子は、よく熟した柿を二つ取って、父親の部屋のドアを開けました。「お父さん、柿だよ」そのとき喜一は「ありがとう」と言い、自分でも知らない間に手を伸ばしていました。「まさか!」不思議なことに、麻痺して少しも動かなかった手が動いたのです。息子も目を丸くして驚きました。手から始まった奇跡は、その後、腕や足など体の隅々にまで及びました。硬くなっていた彼の体は、まるで感謝の呪文によって魔法が解けたかのように、動くようになっていきました。奇跡は、感謝があふれるとき、それによって神様の心を動かすときに起こるのです。神様は時に、私たちの小さな感謝を通して小さな奇跡を日常で見せてくださいます。また逆境と試練の中で大きな感謝をささげることができた人に、大きな奇跡を与えて下さるのです。
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