聖書66巻のキリスト

聖書巻のキリスト

 

聖書巻に現れるキリストは、全体を通してさまざまな形で表され、神の救済計画の中心人物です。旧約聖書ではキリストの到来が予告され、象徴的に描かれ、新約聖書ではキリストの地上での働きと、その後の影響が具体的に記されています。以下は、各巻に表わされているキリストの姿です。

旧約聖書に現れるキリスト

 

創世記: 「女の子孫」として、罪に対する勝利を約束された者。 出エジプト記: 過越の小羊として、民の贖い主。 レビ記: 完全な祭司と生贄、罪の贖いを成し遂げる者。 民数記: 荒野で上げられた青銅の蛇、信じる者に癒しをもたらす者。 申命記: モーセのような預言者、律法を成就する者。 ヨシュア記: 救いをもたらす指導者、約束の地を与える者。 士師記: 救い主として繰り返し現れ、民を危機から救う者。 ルツ記: 私たちの贖い主、「買い戻しの権利者」としてのキリスト。 サムエル記上: イスラエルの真の王として予表される。 サムエル記下: 永遠の王座に就くダビデの子孫としてのキリスト。 列王記上: ソロモンの知恵と栄光を象徴する、来るべき王。 列王記下: 偶像礼拝と不信に対する裁きをもたらす救い主。 歴代誌上: ダビデの王座に永遠に就く王、メシアの系譜。 歴代誌下: 神に忠実な王としてのメシア、民を回復する者。 エズラ記: 神殿の再建者、信仰の回復者。 ネヘミヤ記: 城壁を再建する者、神の民を守る者。 エステル記: 民を救う仲介者、ハマンの計画を打ち破る者。 ヨブ記: 苦しみを経験し、勝利を収める救い主。 詩編: 賛美されるべき王、牧者、避け所、救い主。 箴言: 神の知恵そのもの、人生の正しい道を示す者。 伝道の書: 真の意味と目的を与える者、虚無に対する解決。 雅歌: 教会の花婿、愛と契約の象徴。 イザヤ書: 苦しむ僕、救い主、平和の君。 エレミヤ書: 新しい契約をもたらす者、悲しむ預言者として。 哀歌: エルサレムの滅亡に対する嘆きの中で希望をもたらす者。 エゼキエル書: イスラエルを回復する者、乾いた骨に命を吹き込む者。 ダニエル書: 人の子として、神の国を確立する王。 ホセア書: 忠実な夫、裏切られたにもかかわらず愛を注ぐ者。 ヨエル書: 聖霊を注ぐ者、主の大いなる日を預言する者。 アモス書: 正義を流す神、裁きと希望をもたらす者。 オバデヤ書: エドムに対する裁きとイスラエルの勝利をもたらす者。 ヨナ書: ニネベを悔い改めに導く者、神の憐れみを表す象徴。 ミカ書: ベツレヘムで生まれる救い主、平和の君。 ナホム書: 神の敵に対する復讐者、正義を実現する者。 ハバクク書: 悪に対して信仰による義をもたらす者。 ゼファニヤ書: 主の怒りから救い出す者、神の日の象徴。 ハガイ書: 神殿を再建する者、神の栄光を現す者。 ゼカリヤ書: 苦しむ僕、勝利の王、メシアとして来る者。 マラキ書: 正義の太陽、契約の使者として来る者。

 

新約聖書に現れるキリスト

 

マタイの福音書: ユダヤ人の王、旧約の預言を成就するメシア。 マルコの福音書: 僕として仕える救い主、奇跡を行う神の子。 ルカの福音書: 全人類の救い主、完璧な人としてのキリスト。 ヨハネの福音書: 神の御子、永遠の命をもたらすお方。 使徒の働き: 教会の頭、聖霊の力によって世界に福音を広げる者。 ローマ人への手紙: 義をもたらすキリスト、私たちの罪を贖う者。 コリント人への手紙 第一: よみがえりの初穂、教会の頭。 コリント人への手紙 第二: 弱さの中で力となる主、慰めを与えるお方。 ガラテヤ人への手紙: 律法から自由にする者、信仰による救い主。 エペソ人への手紙: 教会の頭、平和をもたらす者。 ピ:リピ人への手紙 喜びと栄光の主、謙遜な奉仕者。 コロサイ人への手紙: すべてを支配するキリスト、神のかたち。 テサロニケ人への手紙 第一: 再臨の希望、待ち望む救い主。 テサロニケ人への手紙 第二: 再臨して裁きをもたらす者。 テモテへの手紙 第一: 教会の指導者、忠実な救い主。 テモテへの手紙 第二: 信仰の守り手、忠実な主。 テトスへの手紙: 神の恵みを現す者、私たちの救い主。 ピレモンへの手紙: 和解の仲介者、赦しを与える者。 ヘブル人への手紙: 私たちの大祭司、より良い契約の仲介者。 ヤコブの手紙: 信仰を生きるための力を与えるお方。 ペテロの手紙 第一: 苦しみの中で模範となるお方、希望を与える者。 ペテロの手紙 第二: 異端を警告する者、再臨してすべてを新しくする主。 ヨハネの手紙 第一: 愛そのもの、私たちの永遠の命。 ヨハネの手紙 第二: 真理に生きる主、私たちの守り手。 ヨハネの手紙 第三: 忠実さと愛の模範となる主。 ユダの手紙: 異端に対抗し、信仰者を守る者。 ヨハネの黙示録: 勝利の王、再臨して新しい天と地をもたらす者。

これらのテーマを通して、聖書全体にわたりキリストが私たちの救い主であることが示されています。それぞれの書が異なる側面からキリストを描き、神の救済計画が一貫していることがわかります。

今日の一言：　聖書はキリストについて書いてある

鶴田健次

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