岡村 直樹
横須賀市出身。高校卒業後、米国に留学。トリニティー神学校を卒業し、クレアモント神学大学院で博士号(Ph.D.)を取得。2006年に帰国。現在、東京基督教大学大学院教授、日本福音主義神学会東部部会理事、hi-b-a責任役員、日本同盟基督教団牧師。
教会で時々、「デボーション」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。英語の辞書には、「献身的愛情」「宗教的情熱」「個人の勤行」「祈り」などとありますが、クリスチャンの間では、朝起きてすぐや、寝る前に聖書を開き、祈り、時には賛美する、ひとりだけの時間を指す言葉として用いられることが一般的です。
聖書の中にも、さまざまな「デボーション」の場面が登場します。特にイエス様は、ことあるごとに「デボーション」を行っておられました。「さて、イエスは朝早く、まだ暗いうちに起きて寂しいところに出かけて行き、そこで祈っておられた」(マルコ1・35)。「イエスご自身は寂しいところに退いて祈っておられた」(ルカ5・16)。十字架につけられる直前にも、ゲツセマネで弟子たちから少し離れたところに行き「ひれ伏して祈られた」(マタイ26・39)とあります。
イエス様は神の御子であり神ご自身ですが、地上においては「デボーション」を必要とされました。私たちクリスチャンもまたそれを必要とします。なぜでしょうか?
第一の理由は、私たちの神様が、「愛」なる神様だからです。神様は私たちを愛してくださっています。それは十字架の犠牲をともなうほどの深い、そして完全な愛です。神様はまた、私たちが神様を愛することを望んでおられます。「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」(マタイ22・37)。
神様が私たちを愛し、私たちが神様を愛する。これはまさに愛の関係性です。では罪深く、欠けだらけの私たちが、どのようにしたら神様との間に、よりよい愛の関係性を築くことができるでしょうか。
たとえば恋人同士の愛の関係性は、相手を知り、相手と継続してコミュニケーションをとり、親密な関係を持ち続けることによって深まっていくものです。確かに「一目惚れ」もありますが、それは愛の関係性の入り口にすぎません。
神様との愛の関係性も同様です。神様への信仰を告白してクリスチャンとなり、その後は聖書を通して神様の言葉に聞き、祈りを通して神様と話すことによって、神様との親密な関係性を育むのです。「デボーション」とはすなわち、神様との愛の関係を日々深めていく作業なのです。だから「デボーション」はクリスチャンに必要不可欠なのですね。
第二の理由は、私たちの神様が「主」なる神様だからです。神様は全知全能な(すべてをご存じで、何でもおできになる)お方で、人間も含めた全世界を、愛をもって支配しておられます。もちろん主なる神様は、私たち一人一人のこともよくご存じです。
私たちは「何を食べよう?」「何を飲もう?」「何を着よう?」と日々心配します。本来は必要でなかったり、時には、私たちに害を及ぼしたりするものを欲してしまうこともあります。しかし私たちのすべての、また本当の必要を神様はご存じです(マタイ6・31~32)。
そして、もし神様が私たちの「主」であるなら、私たちはその「主」に仕えなくてはなりません。
たとえば私たちが仕事をするとき、そこには必ず仕えるべき相手がいます。それはお客さんだったり、上司だったりしますが、たとえ相手が誰であっても、相手の求めに応えることによって仕事、すなわち「仕える事」は成り立ちます。
相手を無視し、同時に相手に仕えることはできません。神様との関係性も同様です。私たちの神様が私たちの「主」であるなら、そのお方をよく知ることなくして、仕えることはできません。「デボーション」とはすなわち、神様の声とその求めに、日々真摯に耳を傾ける作業なのです。だから「デボーション」はクリスチャンに必要不可欠なのですね。
本来「デボーション」は、「しなくてはならない!」という義務感からではなく、「神様の声を聴きたい!」「神様と話したい!」という心の求めからなされるべきです。
しかし、「デボーション」の良い習慣を身につけるまでは、多少のがんばりは必要かもしれません。牧師が薦めてくださるデボーションガイドを用いるのも良い助けとなります。「デボーション」の中心はみことばと祈りですから、それ以外のこと、たとえば時間や場所は、それぞれの信仰者が決めればよいことです。
しかし、イエス様もしておられたような早朝の「デボーション」はお勧めです。神様の愛に満たされて一日を始めることは本当に幸いであり、充実した毎日の鍵であると思います。「デボーション」は「教会での礼拝」と並んで、すべてのクリスチャンにとって、必要不可欠な信仰の要素と言えるでしょう。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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