レイプで妊娠した場合、中絶は赦されますか

Q.質問

Q：ロシア軍によるウクライナでの悲惨な報道に胸を痛めております。特に女性への乱暴、子どもたちの殺害、どれもこれも悲しく胸が張り裂けそうです。ロシア軍による乱暴の結果により妊娠してしまった女性たちがいます。

質問1、一方的な乱暴による妊娠でも、胎内の子は神様の計画なのか。

質問2、乱暴の結果の妊娠であっても、中絶は罪なのか。

A.回答

A：はじめに

このテーマに関して、いつものように3つ申し上げます。

1. 胎内に宿ったいのちは、神のすがたに造られた神の作品です。

（1）そのいのちを絶つことは、聖書的には殺人です。

（2）聖句としては、エレミヤ1：5、詩篇139：13～16、出エジプト記21：22～25など参照。

（3）乱暴による妊娠は、人間が罪を犯した結果であって、神に責任はありません。

（4）と同時に、胎内に宿ったいのちは、神の作品です。

2. 乱暴の結果の妊娠であっても、中絶は罪です。

（1）乱暴の結果の妊娠は、実に悲劇的なことです。

（2）しかし、胎児に罪はありません。また、責任もありません。

（3）親の罪の責任を胎児に負わせるのは、不正義です。

（4）中絶は、胎児のために神が用意しておられる計画を断ち切ることです。

3. 1つの悪を別の悪で帳消しにすることはできません。

（1）レイプという悪を、中絶という悪で消し去ることはできません。

（2）もし中絶を実行したとするなら、その記憶で生涯悩むことになります。

（3）産む決心をするなら、なんらかの道は開けます。

　　①自分で育てる。

　　②養子に出す。

　　③施設に委ねる。

（4）子どものいのちを救ったという記憶は、セルフイメージを高めてくれます。

参考になる聖句

「あなたの目は胎児の私を見られ　あなたの書物にすべてが記されました。私のために作られた日々が　しかも　その一日もないうちに」（詩篇139：16）

1つの悪を別の悪で帳消しにすることはできません。