自然界に美しいものや弱いものが存在しているのは進化それとも創造の結果ですか

正しいか間違っているかは別として、私は最善を尽くしましたが、これらは私の意見を表明しているだけです。

 進化論者は、適者生存が起きてきて現在の生物は存在していると主張します。つまり、強い者が生き残り、弱い物が淘汰されてきたと考えます。しかし、自然界には弱い者、また、競争しない者も数多く存在しています。

 例えば、ライオンやトラに比べたら、リスやウサギは弱者でしょう。また、パンダは競争をせず、竹をのんびりと食べて生きています。他の動物を襲うことをしません。適者生存が起きて、強い者が環境に適応して生き残ってきたというのであれば、どうして世界はライオンとトラばかり、また、万物の霊長と言われる人間だけになっていないのでしょうか。

 なぜリスやウサギは、ライオンやトラに進化しなかったのでしょうか。なぜ愛らしく弱い存在でとどまっているのでしょうか。どうしてリスやウサギはライオンやトラのような牙を発達させなかったのでしょうか。

 適者生存が起きているのならどうしてリスはライオンのように早く走らないのですか 

 適者生存が起きているならなぜウサギにはライオンのような牙がないのですか 

 実際は、自然界には強い者も弱い者も愛らしい者も共存しているというのが現実ではないでしょうか。聖書によると創造者は、この地球を人間の住みかとすることを目的として創造してくださいました。そして、創造者はありとあらゆる種類の生物を創造してくださいました。

 聖書によると、哺乳類は創造の六日目に創造されました。創造の六日目とは、神が地球を人の住みかとして段階を追って整えてこられた六番目の段階であったことを意味しています。決して24時間の六日目ではありません。ひとつの段階がどのくらいの期間であったかを聖書は明示していません。

 創造の六日目に、エホバ神は、ありとあらゆる種類の地上の生物を創造されました。その中には、ライオンもトラもおり、イヌやネコも、ウサギやリスもいました。エホバ神は、創造力また想像力のある方なので、ご自分の望まれる生物をたくさん創造されました。その中には、強い者も弱い者も、勇ましい者も、愛らしくおとなしい者もいます。

 エホバ神は、ご自分が持っておられるデザイン感覚をいかんなく発揮され、あらゆる姿をした動物を創造されました。エホバ神は、当初、それらの生物が互いに争いあうことなく共存することを意図されました。

 聖書によると、動物は互いを食べることは意図されていませんでした。昔は動物に食べることが許されていたのは植物だけだったのです。あらゆる動物が互いに捕食し合うことなく、互いに共存することがエホバ神のご意志でした。

 しかし、神に創造されたアダムとエバが神に反逆しました。アダムとエバとその子孫は、最初は動物を管理し世話することになっていました。しかし、人間は神に背いてその仕事を果たさなくなったので、本来人間の適切な管理下に置かれるはずであった自然界にも混乱が生じたと考えられます。  エホバ神は、ノアの大洪水後、人間に肉を食べることを許されると共に、強い動物に、他の動物の肉を食べることも許されました。

 それで、ライオンやトラ、その他の肉食動物が存在していますが、それらの動物の牙は最初は、木や草の硬い繊維をかみ砕くために存在していたと考えられます。ライオンやトラの牙は、他の動物を襲うために発達したものではありません。

 トラの牙は最初は堅い植物を噛み切るためのものだったのです最初動物に許されていた食物は植物だけでした 

 そして、ゴリラも、牛も、強い動物ですが、他の生物を襲って食べることはありません。草食です。

 それで、ライオンやトラなどの強い動物も、本来草食だったのです。そして、聖書によると、肉食の動物も将来草食に戻ります。聖書はライオンがワラを食べる時が到来することを述べています。

 聖書はモーセやヨブの時代に犬がいたことを述べています。(出エジプト22:31。ヨブ30:1)およそ3500年か3600年前です。犬は犬として繁殖してきました。猫は、何千年も前の古代エジプトの壁画に登場したり、ネコの偶像が存在します。

 

 何千年も前のエジプトの猫も今日の猫と同じです  もし、犬や猫が何千年もその種類のまま存在してきたのであれば、何万年、もしくはもっと長い期間もその種類の中で存続するのではないでしょうか。遺伝の法則があるからです。

 また、自然界には、美しい物がたくさん存在しています。進化論は、自然界に見られる美をどのように説明するのでしょうか。無目的の偶然がどのように美しい物を存在させたのでしょうか。さまざまな花があります。例えば、ランやバラやスミレやユリはとても美しいです。

 世界には確かにそうした美しい者も、あまり美しくない者も存在しています。花は自分が美しいと分かるでしょうか。理性がないから分からないでしょう。 例えば稲の花はそれほど華やかではありません。一方、蘭やバラはとても華やかです。華やかな花は何から進化してきたのでしょうか。どのような経緯で植物の先祖は美しい花を産み出したのでしょうか。生存に必要でないのに、どうして花は美しいのですか。

 

生存に必要ないのにどうして花は美しいのですか 

 聖書はそれを説明できます。エホバ神は、人間を愛しておられるので、人間の生活が退屈なものではなく興味深く楽しいものであることを望まれました。 花は自分が美しいと分かりませんが、人間は花が美しいと分かります。それは、神はご自分の持っておられる美的な感覚を人間にも与えて下さったからです。それで、神はありとあらゆる種類の美しい花を地上に創造して、人間を楽しませてくださっているのです。(マタイ6:28,29)

 

エホバ神は人が花の美しさによっていやされるように美しい花を作ってくださったのです 

 たとえば、石ころを無目的に投げても美しい物はできません。しかし、アーティストやデザイナーはきれいなデザインを作ることができます。それで、美しさは美的な感覚を持った知的な存在がいれば、産み出されます。ですから、自然界に見られる美しい花は、エホバ神が創造してくださったのです。

 

  RIA Novosti archive, image #378860 / Andrey Degtyarev / CC-BY-SA 3.0デザイナーは美しいものを産み出すことができます同様に創造者は美しい花をデザインすることができました

 しかしながら、自然界には、単に美しいものだけでなく、愉快な生物や変わった生物も存在しています。例えば、頭にかまぼこ板を入れたようなサメが存在しています。また、エリマケトカゲはその歩く姿がとてもおもしろいです。また、深海魚の中には人によっては不気味だと感じる顔をした者もいます。また、イヌのブルドックは人によってはハンサムだと感じないでしょう。

  Kragenechse droht mit aufgestelltem Kragen

Abraxis112 - Eigenes Werkエホバはユーモアの感覚も持っておられます

 ですから、エホバ神は、ユーモアを解する方であり、非常に多様性に富んだ方であるというのが事実です。いずれにしても、エホバ神は、世界を多様性に富んだ所にして世界を人間にとって興味が尽きない所にしてくださいました。

 この地上に人間を永遠に住まわせることがエホバ神のご意志であったので、エホバ神は人間が地上の生活に飽きないように非常にたくさんの物を創造してくださったのです。

 私たちは、自然界を見る時、強い者も弱い者も共存していることが分かります。適者生存による進化は起きていません。私たちは、自分が強くても、弱くても、他の人たちと共存していくことがエホバ神のご意志であることが分かります。また、私たちは、ありとあらゆる物をたくさん創造して、人間の生活を楽しく興味深いものにしてくださっているエホバ神に感謝しましょう。

 その感謝を祈りによってエホバ神に申し上げ、また、聖書を読んでエホバ神のご意志を学ぶようにしましょう。

 

  聖書を読んで創造者なる神に感謝を表しましょう

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