諦めない”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、
”諦めない”ということについて考えてみました。物事はいつも思い通りにいくわけではありません。むしろ思い通りにならないことのほうが多いかも知れません。調子のいいとき、何でも上手くいっているときは、周りの人がたくさん寄って来て応援してくれますが、上手くいかなくなったとき、大変なとき、落ち込んでいるとき、果たしてどれだけの人がその人を受け止め、支え、励ましてあげることができるでしょうか。また、大変な状況にいる自分自身、くじけそうで、諦めてしまいたくなるとき、くじけずに、諦めないで、前に進もうとする心を持つことは大切なことです。そして、そういう大変な中で、諦めずに前に進む姿が、反対に多くの人の励ましになるものです。イギリス代表のデレク・レドモンド選手は、1992年のバルセロナ・オリンピックの400メートル走の優勝候補の一角と言われていました。その4年前の1988年、ソウル・オリンピックのとき、彼は怪我のために試合に出ることができませんでした。それ以来、父親と二人三脚で、一所懸命に身体を鍛え、4年後のバルセロナ・オリンピックに臨んだのです。待ちに待ったバルセロナ・オリンピックの400メートル走の準決勝でのことでした。優勝候補であったデレクを、父親は第3コーナーで固唾を飲んで見守っていました。ところが、デレクは150メートルのところで足に激痛を覚え、走れなくなってしまったのです。膝窩筋(しっかきん: 膝関節の後部の筋)の断裂が原因でした。地面にしゃがみ込んだ彼は、激痛を覚えながらも最後までレースを続ける決心をし、立ち上がるやいなや、近づいて来た救急隊を振り切って片脚で走り始めました。すると突然、止める警備員を突き飛ばし、一人の男性が観客席からデレクのところに走り寄って来て、彼を抱きかかえるようにして一緒に走り出しました。彼の父親でした。絶望と苦痛の中でも試合を投げない息子を、ひとり放っておけなかったのです。「もう走らなくてもいいんだぞ」 父親は言いました。「いや、やらなきゃダメなんだ」 息子は答えました。「じゃあ、一緒にゴールを目指そう!」 そう言って、父親は泣きながら歩く息子を抱きかかえるようにして一緒に歩きました。ゴールの手前に来たとき、父親は息子にレースを完走させるため一人で歩くよう促しました。万5000人を超える群衆から総立ちの拍手喝采を浴びながら・・・・・デレクはゴールインしました。
今日の一言: 諦めなければ、絶対に失敗はない。これが、その感動のシーンです。平安鶴田健次
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