Opus Dei オペラな日々 第9回 “神の時”を味わう

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。

稲垣俊也
オペラ歌手(二期会会員)、バプテスト連盟音楽伝道者

 「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(伝道者の書三・一一)。

 誕生や死、生じること、失うこと、探すこと……。これらの出来事がいつ起こるのか、決して自分で選ぶことはできません。「日の下」のすべての出来事に、神様はもっともふさわしい時を定めておられます。神様が人生の“時”を支配しておられ、私たちがそれにあらがうすべはありません。素直にこれらを受け入れなければいけないことを知らされます。しかし、「いつ」を「どのように」受け入れ、自分の人生に用いていくのかという自由が与えられています。

 定められた「美しい素材」を、与えられた自分の時間の中で「美しく」演出し表現することができる……そんな美しいみことばが「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」なのです。

拘束のなかの自由

 作曲家が全身全霊をこめて作った曲、これは一フレーズはおろか、一音たりとも変えることは許されません。演奏家は楽譜への拘束を余儀なくされます。その反面、この楽譜に定められたモチーフを、どのようにでも感じ、味わい、表すことができるという自由があります。

 楽譜上に絶対的な“時の流れ”として示されているリズム(拍節)を、ひとつの例としてみてまいりましょう。

 日本の音楽教育では、四拍子は、「一小節内に四回の拍子があり、それらは第一拍が強、第二拍が弱、第三拍が中強、第四拍が弱であり、周期的に反復される」と説明されています。このように説明されると、多くの人は演奏しようという気持ちをなくしてしまいますが、次のように言い表すこともできるのではないでしょうか。

 「四拍子とは、わずかな一拍目の緊張のあと、二、三、四、とだんだん気持ちよくなっていくことです。そして四拍目は次の小節にジャンプする架け橋なのです。」

 どのように気持ち良くなっていただいてもかまいません。決まりがあるわけではありません。一拍目のわずかな緊張は、それぞれの自由と弛緩を実現するための“布石”のようなものです。

 “小節”は、絶対安全の“枠組み”です。そのなかで自由に安心して自己を表現することができます。そしてそこで温存したエネルギーを携えて、次なるステージ(小節)へとジャンプアップし、自己を展開していくことができます。それが“小節”の本来的な意味でありすばらしさではないでしょうか。

 音楽は、拍節や小節に支配されていながらもこんなに自由なのです。いや、拍節や小節に支配されるからこそ、深く豊かな摂理に裏打ちされた自由が得られるのです。

変化の種類

 重要な音楽表現として次の三項目を挙げることができます。これらはよく「D、A、T」と表記されます。

 D=ダイナミックス(強弱の変化)
 A=アゴーギグ(テンポの揺らぎ、変化)
 T=トーン(音色の変化)

 一口に“変化”といっても、多種多様なフレーズや歌詞の内容、あるいは演奏者のその時々の心身の状態によって、ひとつとして同じ“変化”にはなりえません。定められたモチーフに、その時々の素直で自然な“変化”を加えるだけで、実は十分な音楽表現になっているのです。

土壌があるから自己表現ができる

 音楽表現も含めすべての“自己表現”は、絵画でいえばキャンバス全部を自分独自の色に塗りつぶすということではありません。それは表現というより、ひとりよがりの主張でしかありません。健全な自己表現は、万人が心地よく感じる共通の価値観をベースにして、ほんの、一か所か二か所、独自の色を加えるだけのことです。こうすることでかえって、何の気負いを感じることもなく、美しく自分を表現することができるのです。

 自分をより良く表現するために、神様はその時々に最もふさわしい土壌(ベース)をご用意くださり、自分の表現を助け育んでくださいます。

 神様に快く支配されているという本当の“自由さ”を、これからの人生のあらゆる“時”に味わわせていただければと思います。

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