ブック・レビュー 『主の園は賛美に満ちて』筑波キングスガーデン創設物語

坂野慧吉
日本福音自由教会協議会・浦和福音自由教会牧師

主の恵みの証し

　このたび、三谷六郎氏と恵子氏が、日本キングスガーデンの設立に関するヴィジョンとその実現に至るまでの経緯を証しされる著書を出版されたことを心からうれしく思います。

　私は、ご夫妻が主にある交わりを与えられ、長く共に祈り合い、励まし合って来た同志であり、友であると信じています。

　ご夫妻は、「信仰の人」です。みことばと祈りに対する熱心さを持ち、信仰によって確信したヴィジョンは、必ず実現すると信じ続ける忍耐の人です。またご夫妻は「愛の人」です。特に弱さを覚えている人、助けを必要としている人に惜しみなく仕えて来られた方々です。そしてご夫妻は、「献身の人」です。主が示された道に従って自分自身をささげて来た方々です。

　このようなご夫妻が記された信仰の証し、愛の証し、献身の証しとしてこの本が記されたのです。この本は、事実起ったことをそのままに証ししているのであって、いささかも誇張や自己主張はありません。

　この本には、ご夫妻がそれぞれどのようにしてイエス・キリストを救い主と信じるようになったか、またどのように結婚に導かれたか、そしてどのようにして高齢者福祉のヴィジョンをいただいたか、そのヴィジョンの実現のために、お二人がどのように苦闘したか、また行き詰まったか、そして主がどのように道を開き、主にある協力者を与えられたかが、書かれています。そして日本キングスガーデンの設立のためにどのようなプロセスがあったかが記されています。まさに主の恵みの証しなのです。

　私は、この本を読む人々の中から、この世の人々に「キリストの愛」を現実に証しするために、主の約束を信じて立ち上がる人がさらに起こされるようにと願っています。