ブック・レビュー 21世紀ブックレット29『心病む人々に教会ができること』

聖書に出てくる用語、クリスチャンが使う用語を説明しています。 ヘブル的視点で解説されていますので、すでにクリスチャン歴が長い方にも新しい発見があるかもしれません。


窪寺俊之
関西学院大学神学部

心と福音の関係、教会の使命など広い議論が起こることを期待して

 聖書と精神医療研究会が、発足十年目を節目に、その成果の一端をこのような形で出版してくださいました。心に痛みをもつ人たちへの福音主義的立場からの対応を書いたもので、執筆者は教会の牧師、神学者、精神科医などで、それぞれの視点から論じられています。

 第一部は二〇〇五年のシンポジウムで平山正実氏(精神科医)の発言が元になっています。そこで氏は「心身を病んでいたとしても、患者の中に、神が創造された生きる力が内在していることを信じ、そのような健康な力を引き出す役割を担う必要がある」と教会の役割を述べています。

 発題への応答として、上山要氏がカウンセリングの視点から「教会の使命として、傷ついた心、癒される必要のある魂に対応していく必要」について聖書的に述べています。また笹岡靖氏は教会形成の視点から教会の人間トラブルを取りあげて、「自分の心の痛みや傷、悩みを打ち明け、完全に理解し合えないまでも祈りによって支え合い、互いの重荷を共にイエス様の前に差し出す、といった交わりを築くこと」の大切さを述べています。

 第二部は宇田進氏、佐竹十喜雄氏、笹岡靖氏、荒井隆志氏、上山要氏による人間忘却のキリスト教、教会の体質改善、教会カウンセリング、聖書にみる決断、教会の与える希望など、興味深く有益な論文が五本掲載されています。

 今回の出版をきっかけにして、心病む人の本当の原因が明らかにされ、心の病いと福音の関係、教会の使命などについての広い議論が起きることを期待します。長年、この研究会の中心的役割を果たしてきた斎藤篤美氏は「医療の課題を実践的に、そして具体的に取り扱い、その内容を実証的に理論化しつつ」と述べています。

 今後も地道な研究が必要になるでしょうが、愛と忍耐があって実現するものに思います。教会に集う方々にとって、心が慰められ整理される良書です。一読をお勧めいたします。

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