向日かおり むかひ・かおり
ピュアな歌声を持つゴスペルシンガー。代々のクリスチャンホームに育つ。大阪教育大学声楽科卒業、同校専攻科修了。クラシック仕込みの幅広い音域を持ち、クラシックからポップス、ゴスペルまで、幅の広いレパートリーを持つ。
「赦されたーー! ばんざーーーい!」
そう叫んだことがありますか? 私は大いにあります。
シリーズ五回目である今回は、「主の祈り」の中でも難しいと思われる箇所です。
「我らに罪をおかす者を 我らがゆるすごとく、
我らの罪をもゆるしたまえ。」
イエス様の十字架で自分の罪は赦されたのだということが魂の深くに訪れた時、私は「わああ~~!」と嬉しくてふとんの上でごろごろ! 飼い主の前で転がる猫か犬のように、解放と喜びに満たされたのです。
が、難しいのは、「人を赦す」こと。
「もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。しかし、人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しになりません。」(マタイ6・14~15)
ずきっ。赦されるのは嬉しいけど、赦すのは辛い……。
赦しなさいと言われても、残念ながら赦せない感情は、後から後から湧いてくる。「あの人のこんな行動はダメじゃないか!」「こうなったのはあの人のせい」「これじゃいつまでもダメなままだ!」
しかし、その深いところに、もっと不穏な声があることに気がつきました。それは「人」でなく、「自分」を裁く声だったのです。「これだから私はダメなんだー」「こんな自分は赦されはしない」「自分など、いないほうがましだー!」「人を赦せないおまえこそ、ダメダメだー!」
聖書の中に「牢」のたとえがあります。ある人が王様から大きな負債を免除してもらったのに、それよりずっと小さな負債を返せない仲間を牢に入れてしまう。すると、今度はその人自身が牢に入れられてしまうというものです。
私の心は牢の中。せっかくイエス様は赦してくださったのに。私は叫びました。「もう嫌だーー!!」
「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」(ルカ23・34)
このみことばの前に、魂は一瞬のうちに静まりかえりました。十字架上のイエス様のことば。
この主の死によって、私も罪に対して死んだ。赦せない私も、すでに死んだ。今、生きているのは、私ではなく、主。
主のこころで自分を見よう。主のこころで人を見よう。自分の目ではなく。自分の思いではなく。
赦すべき「人」は、「他人」だけでなく、「自分」もだったのだ。しかし、その自分の罪を一番知っているからこそ、自分で自分を赦すことができない。ましてや人を赦すなど。
自分にはできないからこそ、受け取ろう。十字架で刺し通されるまでに敵をも愛し、赦した主のこころを。
赦しの力を受け取るために、私たちは何度でも主のところに行きます。何度でも赦してくださる主の愛に信頼して。
「主の祈り」は、私たちを、まず主を賛美することに導きます。主そのものに導き、主の霊と一つに交わることに導きます。「賛美のない祈りは、祈りではない」と言った人がいますが、賛美は文言や叱言を繰り返す迷走から解放し、生きた祈りと信仰へ向かわせます。
主を崇めることは、私たちを、その主権の前にへりくだることへも導きます。自分の物差しで人を裁くことをやめるのも、主の主権を畏れる時でしょう。そして、何よりも真実の愛。心から賛美をささげる時、ますます主の愛が流れ込んできます。この愛に満たされる時、誰かを打ち叩く手を初めて止めることができるのではないでしょうか。
生きた礼拝は、主の霊と愛にある豊かな交わりです。この霊の中で主とひとつにされ、主のこころを知る者とされる。この力が、私たちをみこころを行う者に変えていくのだと思います。
イエス様は、平和の君として地上に来られました。世界には戦争があります。争いがあります。しかし、平和は「赦す」ことによって、実現します。主の平和の心は、世界に対しても、自分に対しても、隣の人に対しても、変わりはしません。私たちも主に倣い、まず自分と平和を。隣人と平和を。そしてすべての人たちとの平和を望むのです。
「平和をつくる者は幸いです。
その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。」
(マタイ5・9)
人々から神の子と呼ばれる希望が私たちにはある。なんと幸いなことでしょう。
He is a cross pendant.
He is engraved with a unique Number.
He will mail it out from Jerusalem.
He will be sent to your Side.
Emmanuel
Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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