翻訳家 佐藤知津子
「イエスさま、『いのちのことば』誌から“祈り”をテーマとした原稿依頼をいただきました。うれしいです! 私に書けるのかという不安はありますがお引き受けしました。どうぞよろしくお願いします。―頼みとするあなたのお名前によってお祈りします、アーメン」/「イエスさま、原稿が書けません! 何をどう書いたらいいのか、まるで思い浮かばないのです。私のようなものには無理だったのでしょうか。どうか助けてください。―あわれみ深いあなたのお名前によってお祈りします、アーメン」
サラ・ヤング先生の『あなたがいつも聴いてくださるから』を読んでから、私もイエスさまにお祈りするようになりました(最初はためらいもありましたが、イエスさまをとても身近に感じられるので、自分ひとりのときはこんなふうに祈るようになりました)。ご自身を頼ってくる者を決して見捨てることのないイエスさまは、今回も助けてくださり、私はこの原稿を書き進めることができたのです。
初めてサラ先生の『わたしは決してあなたをひとりにしない』に出会った時の衝撃は、忘れることができません。人生に幾度もない絶望の闇の底にいた私に、まばゆいばかりの光を注いでくれたからです―「わたしは……あなたがひと言も口にしないうちから、すべてをわかっている」(八月二十四日)、「わたしは決して、あなたのそばを離れない。……あなたは何も恐れなくていい。いついかなるときも、永遠に至るまでわたしがついているから」(八月十四日)。
それは、私の魂に直接語りかけるイエスさまご自身のことばでした。「わたしのもとで静かに座って、わたしの平安に包まれ、わたしの愛に抱かれなさい。この輝かしい平安をあなたに与えるために、わたしは罪人として刑を受け、死んだのだ……」(二月十三日)。その時からイエスさまが、私の人生の道連れになってくださったのです。
その著者であるサラ・ヤング先生は長い歳月、病との耐え難い闘いを続けておられました。難病による過酷な治療と手術を繰り返しながらも執筆を続けていたサラ先生のことを、長女のステファニーさんは「いのちのことば」二〇二四年一月号でこう語っています。「母は何度も治療をしましたが、結果は失望しかありませんでした。……ジェットコースターのように希望と失望を繰り返す旅路が亡くなるまで二十二年間続きました。しかし、母は決して信仰を失うことも、神の愛を疑うこともありませんでした。そしてその長年の苦しみと肉体的な不調が、苦難を経験している人々に語りかけるような文章を書くことを可能にしたのです。」
その壮絶な闘いの中でも決して信仰を失わなかったサラ先生。『あなたがいつも聴いてくださるから』の中でも幾度も、病のつらさ、心と体の痛み苦しみを訴えています。けれどもそれ以上に、日々イエスさまのもとに逃れて平安を得る喜びが語られているのです。十三ページに及ぶ“前書き”には、絶望や神さまへの怒りなどひと言もなく、感謝と賛美が満ちあふれています。その言葉の、なんと優しくあたたかなことでしょう。「イエスさまが私たちの祈りのひとつひとつに、すべて耳を傾けてくださる……イエスさまの私たちへの愛は完全で、ご自分がおられることを私たちが気づいていようといまいと、いつも心にかけてくださっているのです」(「はじめに」五頁)。
でも祈ることは、かなり―いえ、とても大変な時がありませんか。サラ先生は、「祈ることは私たちにとって、努力なしに自然にできることではありませんね。それどころか、しばしば面倒だったり億劫なことのように思われています」(同七頁)と、ちゃんとわかっておられる。不安や「ストレスを感じたときは、静かに座ってゆっくりと深呼吸をしながら……“イエスさま、あなたの平安によって心を休められるように助けてください”」と「何分か……祈りつづけていると、必ず緊張がほどけて心が穏やかになってくる」(同十二頁)。神さまは「私たちの祈りを、単に状況を変えるだけでなく、“私たち自身”をも変えるために用いてくださる……私たちがイエスさまとのふれあいに時間を捧げ、おそばにいることを楽しむとき、だんだんと主のように変えられていく」(同七頁)と教えているのです。
最後にサラ先生は、私たちにこう語りかけています。「いちばん大切なのは、このことを心から離さないことです―イエスさまがいつもあなたとともにおられて、あなたのすべての祈りを聴いてくださっていることを……」(同十七頁)。
そして一年の始まりの一月一日は、こんなふうに綴られています。「『これは、あなたが設けられた日』。あなたはこの日を、どんな細かなところまでも優しく気を配って、私のために注意深く備えてくださいました。ですから私は、『この日を喜び楽しむ』ことができるのです!」
この新しい年、いつもともにいてくださるイエスさまの限りない愛と恵みが、皆さまの上に豊かにありますように!
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Bible Verses About Welcoming ImmigrantsEmbracing the StrangerAs we journey through life, we often encounter individuals who are not of our nationality......
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