アモン人

アブラハムの甥ロトの末娘が、自分の父の子を産みます。その子は「ベン・アミ(私の民の息子)」と呼ばれます。この子が、アモン人の先祖となりました(創世記19:38)。(1)アモン人は、イスラエル人と血縁関係にある民族です。彼らは、首都ラバを取り囲む地域に居住しました。(2)カナンに向かう途上、イスラエル人たちはアモン人の地に侵入しませんでした(申命記2:37)。(3)士師時代には、イスラエルはアモン人との戦いに手を焼きました。(4)サウル王も、またダビデ王もアモン人と戦っています。ダビデは、将軍ヨアブを送って、アモンの首都ラバを包囲させています。この包囲戦の最中に、ウリヤが戦死する事件が起こっています(サムエル記11章)。(5)ネブカデネザルは、前582年にアモン人の都ラバを攻略します。その後、

ベルゼブル

(1)「ベルゼブル」は、もとは「バアル・ゼブール」と言われ、ペリシテ人の町エクロンの偶像神の名称でした。その意味は、「宮殿の主」、あるいは、「住居の主」、「家長」などでした。(2)ユダヤ教のラビたちは、その名称をやゆ揶揄して、「バアル・ゼブブ(あるいは、ベルゼブブ)に変えました。その意味は、「蝿の主」ということです。(3)新約聖書では、「ベルゼブル」という名称は、悪霊のかしら(サタン)を指す名称として用いられています。出典:クレイ聖書解説コレクション「マタイの福音書」

注ぎの供え物

注ぎの供え物とは、旧約時代に神に捧げた供え物で、ぶどう酒やオリーブ油が用いられました。(1)注ぎの供え物(捧げ物)は、主に聖別のしるしとして祭壇に注がれました(レビ記8:10〜11参照)。(2)注ぎの供え物の例としては、毎日捧げられる雄の子羊の全焼のいけにえがあります。この場合は、4分の1ヒンのぶどう酒を注いで祭壇を聖別しなければなりませんでした(出エジプト記29:40〜41参照)。(3)ただし、香の壇に注ぐことは禁じられていました(出エジプト記30:9)。(4)その他の例としては、以下のものがあります。全焼のいけにえに添える(民数記28:3〜29:39)主の例祭で捧げるいけにえに添える(レビ記23:13)誓願あるいは進んで捧げる捧げ物(民数記15:5、7、10)ナジル人の捧げ物(民数記6:

ヘブル的視点

ヘブル的視点で聖書を読むとは、書かれた当時の人々が理解したように聖書を読み、理解することを言います。これは何も特別なものではなく、手前味噌な解釈をせず、書かれた当時の人々の視点に立って、著者が意図したとおりに書物を読もうというごく自然な取り組みです。聖書は、ユダヤ人の歴史とヘブル文化の中で書かれた書です。そのことを理解しないと、聖書を読むときにどうしても自分の体験や文化の枠組みの中で聖書を理解しようとしてしまいます。しかしそれでは、聖書記者たちの意図を誤解して受け取ってしまうことになるます。そのため、聖書のメッセージを誤解せずそのまま受け取るには、ヘブル的視点で聖書を読むことが欠かせません。

週の初めの日

新約聖書にある「週の初めの日」という言葉は日曜日を指しています。(1)当時は日曜日という言葉はなく、ユダヤ人たちは「週の初めの日」という言葉を使っていました。(2)ユダヤ人の一日は日没後に始まりますので、土曜日の日没後は暗くても「週の初めの日」になります。

罪過のためのいけにえ

「罪過のためのいけにえ」は、ヘブル語で「アーシャーム」と言い、新共同訳では「賠償の献げ物」と訳されています。「罪のためのいけにえ」の場合は、賠償を必要としない罪を対象としていました。それに対して、「罪過のためのいけにえ」の場合は、損害を与えた人に対して賠償するように命じられています。このいけにえの規定は、三つに区分されています。「主の聖なるものに対する罪」、「主の戒めに対する罪」、「隣人に対する不正の罪」の三つです。イザヤ書53章では、メシヤが「罪過のためのいけにえ」として苦しみを受けることが預言されています。そのことを受けて、マタイの福音書8:17にはこのようにあります。「これは、預言者イザヤを通して言われた事が成就するためであった。『彼が私たちのわずらいを身に引き受け、私たちの病を背負っ

ディアスポラ

約束の地以外の地に居住しているユダヤ人共同体を表わす用語。

赦されない罪

この罪は、個人的罪ではなく、当時のイスラエルが犯した国家的罪、民族的罪です。(1)その内容は、悪霊につかれているという理由でイエスのメシヤ性を拒否した、ということです。従って、今日の私たちに適用される罪ではありません。主イエスの十字架と復活によって、どんな罪でも告白するなら赦していただけます。(2)イスラエルはこの国家的罪のために、紀元70年に国が滅びました。その影響は、今日に至るまで続いていると言えるでしょう。出典:クレイ聖書解説コレクション「マルコの福音書」

パン種

聖書時代には、パンを焼く時はすでに発酵したパン生地の小片を新しい粉に練り込んで、粉全体を膨らませてから焼いていました。この小片を、パン種と言います。(1)レビ記では、主への火による捧げ物にはパン種を入れることが禁じられていました。その理由は、発酵は腐敗を意味したからです。(2)聖書でパン種という言葉が象徴的に用いられる場合は、罪を指します。パウロはこう語っています。「あなたがたの高慢は、よくないことです。あなたがたは、ほんのわずかのパン種が、粉のかたまり全体をふくらませることを知らないのですか。新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。ですから、私たちは、古いパン種を用いた

グノーシス主義

「グノーシス主義」は、宗教というよりは、一種の思想運動です。紀元1世紀から2世紀にかけて盛んになり、3世紀には衰微していきました。その内容は多様ですが、おおよそ以下のような点が確認されています。(1)グノーシスとは、「知識」、「認識」などを意味するギリシヤ語です。グノーシス主義は、人間はある「霊知」(グノーシス)を持つことによって救済されると教えました。そしてその「霊知」をもたらすのがキリストだというのです。(2)グノーシス主義は、徹底した霊肉二元論の立場を取りました。そして、霊は純粋で神秘なもの、肉(物質)は罪悪性を持ち堕落したものであるとしました。このような立場に立つグノーシス主義は、聖書の創造論とは真っ向からぶつかるものでした。グノーシス主義によれば、世界を創造したのは絶対者としての神

ノア契約

神がノアと結んだ契約。ノア契約には、5つの条項があります。(1)「生めよ。ふえよ。地に満ちよ」。この条項は、エデン契約の条項の確認でもあります(創世記1:28)。この条項から、ノアがアダムのように人類の代表として立てられていることが分かります。(2)「神は、動物の中に人への恐れを入れた」。大洪水以降、人類は肉食を始めます。この条項は、動物たちを守るためのものです。人は動物界に対する権威を保持します。しかし、ノア契約には「地を従えよ」という命令はありません。人類の堕落以降、サタンが地の支配者となったからです。(3)肉食が許可される。エデン契約と、アダム契約の下では、人間は菜食主義者でした。これ以降、2つの種類のものが食物として許可されます。動物と緑の草がそれです。緑の草は、エデン契約とアダム契

変貌山

イエスの姿が変貌し、栄光に輝いた山。変貌山がどこかに関しては、タボル山という説と、ヘルモン山という説とがありますが、タボル山には当時すでに偶像の宮がありましたので、イエスが弟子たちを連れてそこに登ったとは思えません。ヘルモン山説が正しいと思われます。(1)イエスは、ペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、その山に登っています。(2)祈りの中で、イエスの御姿が変貌し、栄光に輝き始めます。この栄光の輝きを「シャカイナ・グローリー」と言います。(3)モーセとエリヤが現われて、イエスと話し合いました。出典:クレイ聖書解説コレクション「マルコの福音書」

ゴルゴタ

イエスが十字架にかけられた刑場の名前。「どくろ」という意味。ラテン語の呼び名は「カルバリ」。

ラッパの祭り

イスラエルの秋の例祭の第一番目に当たります。第7月(ティシュリ)の第1日が、この祭りの日に当たります。ラッパの祭りは、現在ではロシュ・ハシャナ(ユダヤ暦の新年祭)と呼ばれています。(1)各月の第1日は「新月の日」であり、それ自体が特別な日なのですが、特に第7の月は、安息月であり、その新月の日は特に重要な日と見なされました。(2)この日に、ラッパ(角笛)を吹き鳴らします。「聖なる会合」とは、特別ないけにえを献げる日という意味です。(3)この日には、どんな仕事も禁じられました。(4)この日には、火による献げ物が主に献げられました。(献げ物の具体的な解説は、民数記28:11〜15と同29:1〜6に書かれています。)(5)ラッパの祭りは、教会の携挙を予表しています。クリスチャンたちは、ラッパの音とと

バラバ

イエスに代わって釈放された犯罪人。(1)バラバというのは、本当の名前ではなく、あだ名です。「バル(息子)」と「アバ(父)」という2つの語からできた合成語で、「父の息子」という意味になります。イエスは、「父なる神の子」としての実質を持ったお方でしたが、バラバは、名目だけの「父の息子」でした。(2)当時の文献から、バラバの本名はイエスであったことが分かっています。イエスはヘブル語で「イェシュア」です。イエスは、「イェシュア(主は救い)」としての実質を持ったお方でしたが、バラバは、名目だけの「イェシュア」でした。(3)イエスは無実の罪で告発されていましたが、バラバはイエスが告発されている罪そのものを犯した罪人でした。バラバは単なる強盗ではありません。彼は人殺しであり、ローマに対する反逆者です。イエ

トルドット

「トルドット」の意味は、家系、系図、子孫、歴史などですが、意訳すると「○○のその後の展開」ということです。新改訳聖書では「経緯」と訳されています。創世記は、この「トルドット」という語によって、11の部分に分かれます。第1のトルドットは、創世記2:4〜4:26です。その内容は、神によって創造された天と地がその後どうなったかということです。第1のトルドットの最初に、人間の創造の記事が出てきます。出典:クレイ聖書解説コレクション「創世記」

いのちの書

「いのちの書」とは、この地上に誕生したすべての人の名が書き記されたものです。罪人のままで死んだ人の名は、その書からは消し去られます(詩篇139:16、69:28、黙示録3:5参照)。罪人のさばきは、「いのちの書」からその名が消されていることを確認した後、「数々の書物」に記された内容に従って行なわれます。「いのちの書」とは別に「小羊のいのちの書」というものがありますが、これは、信者の名が記されたものです。信者の名は天地創造の前からその書に記されています(黙示録13:8、17:8参照)。出典:クレイ聖書解説コレクション「ヨハネの黙示録」

福音

「福音」とは、「喜びのおとずれ」という意味です。原語のギリシャ語では「ユーアンゲリオン」で、元々は戦争で勝利したという知らせのことを意味していました。(1)福音は、イエス・キリストが地上に現われる前から存在していました。旧約聖書の預言者たちが語ったのは、福音のメッセージそのものです。その前の時代では、アブラハムもまた福音を聞いています。さらにさかのぼれば、アダムもまたエデンの園で福音を聞いたのです。創世記3:15がそれです。「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく」(2)究極的には、天地が創造される前から、神の心には福音のメッセージが存在していました。しかし、その福音の全貌が明らかになるのは、

ハヌカの祭り

ユダヤ神殿の奉献を記念した祭りです。紀元前2世紀にユダヤ人がギリシヤ人から神殿を奪還した故事に基づいています。(1)これは「光の祭り」とも呼ばれますが、「ハヌカ」とはヘブライ語で「奉納」という意味です。(2)紀元前166年に、ユダヤ人は当時ユダヤ地方を支配していたセレウコス朝シリアの王、アンティオコス・エピファネスの冒涜と圧制に対して反乱を起こします。その先頭に立ったのが、モディインという町のハスモン家という祭司の一族です。(3)紀元前164年、ハスモン家のユダ・マカベアは、ついに神殿をギリシヤ人の手から奪還(だっかん)します。その日は、ユダヤ暦のキスレブ月25日でした(西暦のほぼ12月です)。ハヌキヤ(4)タルムードに記された伝承によれば、エルサレム神殿には1日分の油しかなかったが、それを

メルキゼデク

メルキゼデクとは、イスラエル統治以前のエルサレムの王のことです。(1)メルキゼデクとは、「義の王」という意味で、旧約聖書では、創世記14章と詩篇110篇に出てきます。(2)メルキゼデクはシャレム(あるいは、サレム、平和の意)の王であると同時に、いと高き神の祭司でもありました。(3)メルキゼデクは、アブラハムが東方の王たちとの戦いに勝利し、ロトとその財産と民とを携えて帰還した際に、パンとぶどう酒を持って出迎えました。彼は、「いと高き神」の名によってアブラハムを祝福しました。そのときアブラハムは、すべての分捕物の10分の1を彼に与えています(創世記14:18〜20)。(4)「あなたは、メルキゼデクの例にならい、とこしえに祭司である」(詩篇110:4)という預言は、ダビデがメルキゼデクの位を継ぐと

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