語る言葉”
ラスベガス日本人教会 砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を
今日は、‘語る言葉’について考えてみました。ある賢者の弟子の中に、人の噂を好み、ありもしない話を作り上げては吹聴して歩く者がいました。ある日、賢者はその弟子を呼んでこう戒めました。「言葉は命の水分であり、破滅の武器である。人を判断する言葉は三つの大きな門を通過した後話さなければいけない。」すると、その弟子が尋ねました。「その三つの大きな門というのはどんな門ですか?」賢者は答えました。「第一の門は 『正確な事実に基づく門』、第二の門は、自分にその言葉を語る資格があるかどうかを吟味する『資格の門』、第三の門は、隣人にとって有益なことであるかを問う『徳の門』、これら三つである。」まず、第一の門である『正確な事実に基づく門』を通過することは非常に大事なことです。人の噂を好んでする人に共通していることは、正確な事実に基づかない主観的な話が多いということです。そのために、話が実際より大きく膨らみ、思わぬ方向に展開していくことがよくあります。ある事について語らなければならない場合、主観を入れず、正確な事実を伝えることは非常に大事なことです。次に、第二の門である『資格の門』を通過することも大変重要です。人の良い噂は問題ありませんが、人を批判する言葉については、果たして自分に他の人を批判する資格があるのか、それを問うべきです。人を批判しながら、自分も同じ事(似たような事)をしていることほど滑稽な姿はありません。そう考えれば、私たちには誰も批判する資格などないことが分かります。最後に、第三の門である『徳の門』を通過することも欠かせない条件です。聖書の中に、「語る必要があれば、人の徳を高める言葉を語って、聞いている人の益になるようにしなさい」という言葉があります。そのように、私たちは誰かに何かを語る場合、不要な不利益を人にもたらすべきではないのです。したがって、正確な事実に基づく話であること、また自分に語る資格のある話であること、そして、聞く人の益になる話であることを確認した上で、人の噂をするようにしましょう。結局のことろ、そういう噂は、人の良い噂しかないということになるでしょうか。今日の一言: 人の良い噂を語ろう平安鶴田健次ブログランキングに参加しています。クリックで応援してください。